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ギリシャの財政破綻懸念と日本
ギリシャの2010年累積債務がＧＤＰ対比で125％となり、世界の金融市場では”ギリシャ発金融恐慌”の心配をしているそうだ。
因みに、日本政府、地方公共団体の累積債務は2009年度末段階でＧＤＰ対比174％に達するとの事だが（財務省見通し）、どうして日本は”財政破綻の懸念”と騒がれないまま、とんでもない額の財政出動を続けていられるのだろうか？
日本政府の財政悪化が金利の急騰を招かない理由を、亀さまのページ等で拝聴すると、
…などが、国債需給の安定、償還に対する安心感に繋がっている。
なので、”日本政府は安心して景気対策に注力しよう”とのたまっておられる。財政出動で景気を良くした上で税収を伸ばし財政の再建を図るべきだと言う訳だ。
”日本政府の財政改善には自然増収がベスト”って
大幅に膨れ上がった日本政府の財政赤字を削減するのに、”財政出動で景気を良くした上で税収を伸ばし財政の再建を図るべき”というのは、その場しのぎの言い逃れとしか思えない。
財務省ＨＰ→「戦後の国債管理政策の推移」<http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/siryou/hakkou01.pdf>を見ても、まだその言葉を信じられる方は”信ずるものは救われる〜♪”とやけくそで申し上げるしかない。
昭和40年に初めて国債発行額2,000億円というシャブに手を出し、爾来45年、シャブ中毒の如く国債を発行し続け現在に至ったのだが、その間、”何回かあった○○景気”や、”財政法のしばり”もなんのその、国債の発行残高が減少した年がいったい何回あったというのだ！
そして、2009年度の新規国債発行額は、景気の急激な落ち込みによる税収減と、景気浮揚のための各種景気対策で53.5兆円に達し初めて税収を大幅に超えるというとんでもない事態となった（下図）｡
2010年度についても44.3兆円の新規財源債の発行が見込まれているという。
しかも、しかも、更なる”少子高齢化”は、世界最速で進行中なのだ！
これを異常事態と感じないで、”財政出動で景気を良くした上で税収を伸ばし財政の再建云々”とのんきにくり返してるやつは気がふれているとしか思えない。
もちろん、今、財政改善てんで、景気対策として講じている財政出動を停止をしたら未曽有の不況に突入するのは見えている。
施政者は、青臭いとか言われようが有権者に嫌われようが、”選挙の為の聞き心地がよい政策（？）で問題先送り”モデルが限界に近づいている事を我々にちゃ〜んと説明して欲しい。今の日本が置かれた状況を、過剰な楽観や大げさな悲観、ご都合による恣意を交えず真面目に語って欲しいものだ。たのんます。
国民が政府を信頼、…信頼は無理でも信用、…信用は難しくても安心さえすれば大方の問題の根っ子が元気になり、正常な芽が生え成長するのだと思う。
このままシャブ漬け状態を続けて、シャブが切れたとき、…国債の供給を満たす資金が集まらない事態となったとき、…どうなる？…あまり真剣に考えたくないけど。
”財政破綻”は杞憂なのか？
この先、国債に頼って問題先送りを続けたとき、”国債の供給を満たす資金が集まらない！”事態に至ることはあり得ないのだろうか？
最近”投資家”には見えないごくフツーの人も外債を買ってる方が多いと感ずるのは私だけか？、証券会社や銀行も”○○ドル債権ファンド、グローバル△△オープン、通貨選択型投信”の類の販売に熱心だ。
”愛国心から日本国債を買う”ご奇特な日本人は少ないだろうから、低リターンに飽きた小金持ち、亀さんが頼ってる”個人が持つ金融資産1,400兆円”の流れが日本国債以外に向かったとき、≒新規国債が売れなくなったとき＝”国家財政が破綻するとき”がくる事はないのか？
もし、くるとしたらどんな形で始まるのか？
朝起きて、朝陽をふんだんに浴びながら犬の散歩から戻り、ばあさんに淹れてもらったお茶を口にしながらテレビのリモコンスイッチを入れた途端、
”緊急ニュースを繰返します。政府は本日緊急記者会見を行い、国債の償還延期を発表しました…”
嗚呼、これは悪い夢だ。かんべんしてくれぇ〜。
